「地方創生の聖地となる、青梅の可能性」語る
東京青梅ロータリークラブ創立60周年記念特別例会が5月9日、ネッツたまぐーセンター(青梅市上町)で開かれた。周年を記念し、「月刊アスキー」初代編集長・吉崎武さんを講師に招いた講演会「青梅・スタートアップ・ガレージ」が催された。スポンサークラブは東京八王子ロータリークラブ。
同クラブは1963(昭和38)年、スポンサークラブとして創立。青梅・奥多摩で様々な地域貢献活動を行ってきた。同例会の冒頭、第60代会長の小山豊さんは「60年という重みを感じる。今回の例会が地域の未来を語るきっかけの場となれたら嬉しい」とあいさつ。来賓の浜中啓一青梅市長は「コロナ禍ではマスクや生理用品を寄贈して頂くなど、地域の発展に欠かせない団体。今後の地域社会のリーダーとして期待したい」と祝辞を述べた。
講師の学技術継承財団理事長でもある吉崎さんは大学時代にパソコン雑誌「月刊アスキー」の初代編集長を務め、1 9 8 6(昭和61)年にCG会社を設立。「劇場版AKIRA」「NHK特集 脅威の小宇宙 人体」などの制作に関わり、1990年代には次世代ゲーム機用に開発したゲーム24タイトル、150万枚を売り上げた。八王子市内でオープンした私立図書館「夢の図書館」を2019年に青梅に移転し、拡張した「マイコン博物館」をオープンした。
講演会では「廃校校舎を利用したインキュベーション・センターの提案」と題し、「青梅から、ビルゲイツ級、スティーブジョブス級の起業家技術者を輩出する方法」をテーマに今の日本の経済状況におけるスタートアップ企業の重要性を語った。「青梅は全国から起業家を集められる高いポテンシャルがあり、地方創生の聖地となる可能性が多分にある」とその想いを話した。