新着記事

SDGsを 西多摩の "道しるべ"に

SDGs

廃校を関係人口創出の拠点として活用し、地域の思い出も守り続ける

トラベルワークアワード2021コワーキングスペース部門受賞するなど注目も
「OKUTAMA+」/拠点:奥多摩

2015年に廃校となった旧奥多摩町立古里中学校の校舎を活用していくため、リノベーションを行い運営を行っている「OKUTAMA+」。西多摩地域や東京都の課題解決に貢献する活動は、トラベルワークアワード2021コワーキングスペース部門で大賞を受賞するなど、西多摩内外から新たな働き方を提供する場として注目を集めている。

奥多摩の豊かな自然を眺めながら過ごせるワークスペース

1985年に建設された校舎。建設当時は山間部を造成し、校舎完成後は校舎周辺の山は造成、開発され、木々がない状態であった。当時学校や町民が協力し、植林や整備を続け、現在では自然と校舎が共生している環境となっている。廃校が決まった2016年、日本、ベトナム、フィリピン、インドネシアの 4ヶ国で教育事業、留学事業、人材紹介事業を展開する株式会社JELLYFISHが運営を行うことに。校舎を有効に活用し、地域に負担なく維持することを目的とし、関係人口の増加を実現することで地域活性化を図っている。

リノベーションを行った校舎内は昇降口、教室、家庭科室、廊下、階段など学校の雰囲気を維持しながら、一部の区画に宿泊設備、遊興設備、音楽スタジオ、リラックスルーム、サウナ設備、バーベキューエリアなどを用意。施工の一部は専門業者の手も借りたが、施設スタッフの手作りを中心にリノベーションを進め、若者や社会人、シニアなど、世代間問わずにリラックスできる施設とした。

宿泊者の交流を促す工夫されたリノベーション

現在は1日一組限定の貸し切り宿泊プランのみを提供し、企業の合宿研修や学生のイベント、友人グループの小旅行などの利用が中心となる。宿泊者の要望に応じて、地域の飲食店や観光やアクティビティへの誘客などを積極的に行い、地域産業の活性化にも貢献している。

コロナ禍、都内過密地域への外出が制限され、また企業では在宅勤務が主流となった。人と会わず、自宅に籠って仕事をするようになり、ストレスを感じる人々にとって、密を避け、自然環境の中、久しぶりに仲間と共に語り合う場所として「OKUTAMA+」は人気となった。

持続可能な廃校維持の取り組みに尽力する

「人口減少が進む奥多摩町だが、自然や人、文化など素晴らしいものが多くある。町の魅力を維持するために関係人口を増やすべく、観光以外でも町に興味を持ってもらい、実際に足を運んでもらう施設として都内の方を中心にプロモーションを実施している」と、同施設運営責任者の木田浩貴さん。「校舎を活用し続ける事で、多くの子供たちを見送った思い出の校舎を維持し、町で育った方々の大切な思い出も守っていきたい」と話していた。同社ではこうした実績から、関東近県エリアの廃校活用の相談も多く来ているという。

 

西多摩SDGs PARTNERS

GOLD:ダイハツショップ福生田園
SILVER:奥多摩工業・奥多摩総合開発・東京海上日動・損保ジャパン
BRONZE:多摩ケーブルネットワーク・西武信用金庫・青梅信用金庫・多摩信用金庫・JACCS・Orico・あいおいニッセイ同和
損害保険・西多摩建設業協同組合

Copyright© 街プレ -東京・西多摩の地域情報サイト- , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.