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千葉卓三郎の偉業を顕彰
本書を千葉卓三郎顕彰の紙碑としたい――羽村市を中心に活動するタクロン・チーバー普及協会の思いがブックレットとなった。八王子市在住の岡村繁雄さんの『卓論伝 千葉卓三郎と五日市憲法』である。
背景には、このところ続く著名人の〝墓じまい〞がある。出身地に近い仙台市内の名刹・資福寺にあった千葉の墓所も同様で、かたわらに建てられていた墓をしめす標柱も撤去された。このことは地元紙の『河北新報』などでも大きく伝えられていた。
同会の羽村幸子さんもそれを知人から聞く。「残念には思っていたもののこればかりは致し方ないこと」としながらも、何か自分たちにできることを、仲間の関美智子さんと考えた結果が今回の出版だ。
岡村さんは「卓三郎の人権意識と反骨精神は刮目すべき。10年前の作品が、仙台市の出版社・荒あ らえみし蝦夷から復刊できたことはうれしい。羽村さんたちの情報発信の一助になれば、何よりの恩返し」と話す。
書籍の購入は、Amazonかタクロン・チーバー普及協会(担当・関090‐6547‐2291)まで。