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蔵元・ほろ酔い列車その7  酒飲みのテーマパーク

酒飲みのテーマパーク

酒飲みのテーマパーク

酒飲みのテーマパーク

汗をかいた体にしみわたるのがビール。これからの季節の至福の時だ。

石川酒造(福生市熊川)が111年ぶりに「多摩の恵」を復活させてから28年が経つ。18代目当主の石川彌八郎社長が専務だった時代、日本酒「多満自慢」という土台があったからこそ、新しい挑戦ができた。

クラフトビール「多摩の恵」や、革新的な「TOKYO BLUES」はミネラルを含んだ天然地下水を使用。まろやかで優しい味わいは、数々のビールアワードで金賞を受賞するなど、高い評価を得ている。

石川社長が掲げる「酒飲みのテーマパーク」構想の中心となっているのが、敷地内に併設された直営イタリアンレストラン「福生のビール小屋」。「できたてをその場で飲める」とあって人気だ。

週末ともなれば、ビールや日本酒を片手に笑顔で行き交う家族連れや観光客でテラス席まで満席となる。蔵内では各種集会やライブが頻繁に開催され、にぎやかさはテーマパークそのものだ。

その光景はビール造りに挑戦する前、ドイツを訪れ目に焼き付けたもの。その時、「ビアライゼ」という言葉を知った。「ライゼ」は「旅」。ビールを楽しみながら各地を巡ること。ドイツ人は「ビールは醸造所の煙突の煙が見える範囲で飲め」と語る。醸造所でビールを飲むのが一番うまいということだ。

石川社長は、これは福生の観光にもつながると考える。2つの酒蔵に来てもらうことで地域ににぎわいが生まれる。「酒飲みのテーマパークをさらに充実させたい」。夢は膨らむ。

コラム執筆者

石川酒造18代当主 彌八郎

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