~東京の森から~
東京チェンソーズ林業家集団「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
花粉症の季節到来
〝特効薬〞は木を使うこと!?
~東京の森から~ 東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
今年も花粉の季節が到来しました。林業の現場は折しもただいま伐採シーズン。木を伐り倒すと花粉がもわんと舞います。
遠目にも山のスギが黄色に見えます。そんな花粉の〝最前線〞で仕事をしている私たち。さぞかし大変だろうと心配していただきますが、じつはそうでもありません。1人を除き…。
昨年夏入社の宮下がその1人で、ひどい花粉症。1月末の気温が高かった日から症状が出たそうで、だいぶ辛そうです。とくに枝打ち作業が苦しいとのこと。なにしろ枝打ちは、花粉をつけた枝先付近で行なう仕事ですから完全に遮断することはできないようで、薬で症状を抑える毎日です。ひどいときは声が出なくなるといいます。
現在、日本には花粉症を患う人が2500万人もいるそうです。弊社も例外ではなく、花粉症患者ももちろん宮下が初めてではありません。しかし、先輩たちは林業を始めて時を経るにつれ、症状が緩和。何か秘密があるようです。
先輩の1人、代表・青木はこう話します。「排気ガス等が混ざってないピュアな花粉はそれほど悪くない」。もともとはひどい花粉症だったそうですが、林業に就いて檜原村で暮らすようになってから症状が改善したそうです。個人差が大きく関係するようですが、たしかにそういうこともありそうです。
スギ花粉症の原因のひとつとして、スギが増えすぎたことが上げられています。1950年ごろからスギの植林が増え、その後成長しても使われないことが多かったので、飛散する花粉の絶対量が増えたからだといわれます。
それならば、シンプルに考えて、花粉の飛散量が減れば効果がありそうです。木材の需要が高まって、山の木を伐って使うことが増えれば、花粉症は減って行くのかもしれませんね。
最後にお知らせです。弊社も参加する「TOKYO WOOD」ですが、このたびホームページを一新しました。林業や製材の現場の声も載っていますので、よろしかったらご覧ください。また、来月19日(日)開催のイベント「東京メトロポリタンマウンテンミーティング」(東京都庁「都民ホール」)の座談会に青木が登壇。檜原村と奥多摩町の山を中心にした内容になりそうです。詳細は公式ホームでご確認ください。http://ymm.yamakei.co.jp/tmmm2017/