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採算性を高め機械化を徹底

農業

Nishitama Farmer's 1年を通じて 多彩な野菜 農業継いで13年 福岡広幸さん(49) 直売センターに出荷 工夫を凝らして販売

 

 新興住宅地でありながら、しっかりと農地も残る青梅市の霞台地。そこで1年を通じて野菜や米づくりに励むのが同市木野下の福岡広幸さん(49)だ。13年前に会社勤めを辞めて、代々続く農家を継いだ。

福岡家は戦後、一時期は酪農を手掛けたが、30年ほど前から野菜専門になった。採算性を高めるために機械化を徹底。合わせて3・5㌶ある農地は、いずれも機械が扱いやすいように一定の広さを持つ。

生産する野菜は、サトイモ、ニンジン、キュウリ、キャベツ、ブロッコリー、ネギ、ナス、ゴボウなど。四季を通じて種類豊富な野菜を手掛ける。品質に気を遣い、安全に気を配る。丹精こめた野菜は都の共進会で何度か特別賞を射止めたこともある。

朝7 時には畑に立ち、昼休みを除いて夕方まで、作業はおおむね10時間に及ぶ。家族の応援をもらい、収穫の喜びを味わえる仕事を本当に幸せだと感じている。

野菜はすべて直売センターに出荷する。売上を伸ばすため、同じ野菜でも他の農家と時期をずらして収穫したり、珍しい野菜づくりにも積極的に挑戦する。その姿勢は、地域の若手の手本ともなってきた。

国際化の流れの中で日本の農家はますます厳しい環境の中に置かれている。それでも福岡さんは「農業を守りたい、家族を守りたい」との思い1つで農業と向き合うつもりだ。

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