放射能のないオガクズ菌床工場 東京多摩学園 奥多摩町海澤
奥多摩町海澤の障害者福祉施設「東京多摩学園」( 山下卓施設長)の「きのこ工房」とワークショップ・レストラン「SAKA」の新築竣工式が3月29日、同学園の南側広場で行なわれ、後援会、町の関係者、学園生ら約2 5 0 人が参加した。同学園は社会福祉法人「ふるさと福祉会」( 森田浩一理事長)の運営で、後援会長は石川酒造の石川太郎社長。
山下施設長らが1年半前、放射能付着のないオガクズ菌床のキノコ栽培工場建設を決意、1年かけてこのほど建物が完成した。レストラン「SAKA」も併せて竣工した。両建物とも木造2 階建て。延べ床面積は各240平方㍍。総工費約1億円。
式典では森田理事長から棚田設計建築システムと佐久間建設会社に感謝状が贈呈された。河村文夫奥多摩町長、清水典子同議長、井上信治環境副大臣らが祝辞を述べた。石川後援会長の、短いが心を打つあいさつが印象的だった。
司会を務めた山下施設長は「利用者の就労の場と、地域の人との交流の場になればと思っています」と話した。