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散歩道の花:今は希少となった桔梗の花(あきる野市玉林寺など)【街プレ倶楽部 花ごよみ】

季節

あきる野市五日市の玉林寺では、紫と白の桔梗(キキョウ)が植えられ花を付けている。花言葉どおり、その清楚で気品を感じる姿は、古(いにしえ)より日本人に愛されてきた。秋の七草のひとつ。秋の七草は万葉集の中の山上憶良の詩(うた)に由来する。この詩の中の「朝皃之花 (あさがおの花)」が桔梗(ききょう)を指している、というのが定説である。しかし、同じ七草のススキやハギはいかにも秋の花のイメージだが、桔梗は6月から9月が開花時期なので、むしろ夏の花といえる。玉林寺でも見られるが、二重の花弁を付ける「二重(フタエ)桔梗」もある。五日市七福神では9月に「秋の七草めぐり」が催されるが、この企画での桔梗の寺が玉林寺である。
青梅市では吹上しょうぶ公園に植えられていて、花を付けている。ここでも、おみなえし、なでしこ等、秋の七草のいくつかが植えられていれて、そのうちいくつかは花も付けている。
桔梗は園芸店などで売られていて、民家の庭先で良く見かけるが、絶滅危惧種に指定されていて、野原ではあまり見られなくなった。が、全くの天然のものではないかもしれないが、日の出町やあきる野市で、ところどころ、畑脇の草むらなどで、今年も花を開いているのを見ることができる。咲いていた場所の草刈とともに突然無くなってしまうこともある。この日本らしい花、いつまでも残っていて欲しいものである。

桔梗(吹上しょうぶ公園、青梅市)

二重桔梗紫(玉林寺、あきる野市)

二重桔梗白(玉林寺、あきる野市)

草地の桔梗(日の出町)

 

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