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川と森の案内人と歩く Tokyo Mountain 

コラム

川と森の案内人と歩く Tokyo Mountain

いよいよ気温がグッと下がり、奥多摩周辺の山々が

色づいてきました。標高1000メートル程の山の見頃から始まり、

徐々に山を降りて、西多摩各地で長く紅葉が楽しめます。

心地よいこの季節、ぜひ足を運んでみませんか。

西多摩の山々から始まる、絶景シーズンがスタート!

紅葉にまつわる色々…

「紅葉」と呼ばれる現象は、主に落葉広葉樹が落葉に先立って色づくことですが、実は大きく分けて3種類あります。

葉が赤に色づく、「紅葉」、黄色くなる「黄葉」、そして褐色になる「褐葉」です。

樹木の葉は春から夏にかけて太陽光を利用して光合成を行い、栄養分を蓄えています。

落葉樹は秋になり気温や日照時間などの気象条件が変化してくると光合成の効率が悪くなるため、無駄な水分やエネルギーの消費を抑えるために葉を落とします。

 

水面に落ちた葉

この過程で葉に存在する色素が消失または発現することにより、葉が赤色や黄色、褐色に変化します。赤色にはアントシアニン、黄色にはカロチノイド、褐色にはタンニン系の物質が関係しています。

葉の色づきには、気温、太陽光、湿度が関係しています。一般に最低気温が8度以下になると葉が色づき始め、5〜6度になると見頃になります。

特に日中が晴れて気温が上昇し、夜間に急に冷え込むとよく色づくと言われています。天気予報とにらめっこして山に出かけると、最高のタイミングで紅葉に出会えるでしょう。

 

足元に広がる美しさもお見逃しなく!

ハッとする葉の色づきを目の前にすると、ついつい上を見上げて歩いてしまいますが、足元にも秋の素敵が沢山あります。

ひっそりと真紅の実を付けているツルリンドウ

 

 

 

南国フルーツ?!を思わせる不思議なモミの球果。

 

 

 

 

紅葉の見頃を過ぎると、沢や小さな水たまりの水面に落ちた葉は宝石のように美しく、足元には暖かい赤色や黄色の落葉の絨毯が広がります。

目線を少し変えると、一段と秋の楽しみが膨らみます。

 

 

 

コラム執筆者

宮田 浩

エコツーリズム・グリーンツーリズムなどに携わり現在は年間を通じ、御岳や奥多摩などを中心としたツアーガイドなど数多く行う、川と森を案内するスペシャリスト。

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