春の花々、古木に会いに、ぜひ足を運んでみませんか?
柔らかい春の色彩
厳しい冬を乗り越えた樹木の冬芽から葉が開き始め、その葉はフワフワした毛が表面を覆い柔らかく、優しい色合いをしています。
葉の色は緑色だけではなく、赤色や黄色も入り交じります。
夏に向かうにつれて濃い緑色に変化してしまうので、この時期は「個性豊かな葉の色を楽しめる時期」と言えます。
この春は足元の花々と共に、少し遠くの山の色彩を楽しむことをオススメします。
奥の院の古木
シロヤシオは山地に生息するツツジの仲間です。
5枚の葉が輪生状に付くことからゴヨウツツジ(五葉つつじ)とも呼ばれています。西多摩では5月中旬に白色の花を咲かせます。
御岳山の奥の院では、長い間ずっと岩肌から御岳山を見守り続けている古木のシロヤシオが毎年5月10日前後に満開になります。
皇族の愛子様のお印(皇族が身の回りの品に付ける御印章)としても知られています。元号が平成から令和に改められた5月、古木のシロヤシオがどのような花を咲かせるか楽しみです。