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コラム

古くは食器、ビニール袋としても活用

日本一大きな花と葉っぱ

多摩地域の山間部では5月中旬頃に花を咲かせるホオノキ。花は直径20㌢㍍近くと日本の植物では一番大きな花で、甘く強い香りを山内に漂わせます。

葉も大きいもので50㌢㍍ほどになり日本の広葉樹では最大。古代には食物を盛る器として用いられ、食品店ではホオノキの葉に包んで食物を売っていました(現在のビニール袋の代わり)。葉は燃えにくく、香りが良いことから味噌にキノコや山菜、薬味を絡めたものをホオノキの葉に載せて焼く「朴葉味噌」が飛騨高山地方では郷土料理として親しまれています。

今夏のキャンプでは釣ったイワナのお腹に味噌を詰めてキノコと一緒にホオノキの葉で包み、焚き火でじっくり焼いてみました。葉は調理前に水に浸けておくと蒸し焼きになり香りが良くなると御岳山の方から教わっていたので、今回は30分ほど水に浸してから調理。また生のホオノキの葉を使うと爽やかな香りが立ちます。ご家庭やキャンプでホオノキの葉を使った朴葉料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

イワナの朴葉焼き

 

コラム執筆者

宮田 浩

エコツーリズム・グリーンツーリズムなどに携わり現在は年間を通じ、御岳や奥多摩などを中心としたツアーガイドなど数多く行う、川と森を案内するスペシャリスト。

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