~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
現場は冬から春の仕事へ移行
立川駅ビルで期間限定ショップを出店
檜原村もすっかり春となりました。日当たりのいい場所では福寿草が咲き誇り、気持ちを明るくさせてくれます。冬場、葉を落としていたコナラ、ヤマザクラなど広葉樹も芽吹き、山全体が膨らんでいるように見えてきました。スギも花粉を付け黄緑色に色付いています。現場では、今シーズンの冬の仕事が終わり、春の仕事が始まっています。
自然相手である林業には、季節ごとに向く仕事があります。間伐など木を伐る仕事は冬の仕事です。冬は樹木が水分を吸わないので、木材が乾燥していて、伐採に向くのです。それが春になると、水分を吸い始めるのですが、そうなると木材は乾燥しにくく、また腐食もしやすくなるので、伐採には不向きとなるのです。
4月からは春の仕事である、苗木の植え付けが始まります。3月中はまだ準備段階で、植え付けする山の範囲を確定したり、用意した苗木を山に植える前に仮植えしたりします。植え付けする苗木は、ヤマザクラ、イロハモミジ、コナラなどの広葉樹か、ヒノキ、スギの針葉樹のいずれか。スギの場合は、品種改良した「花粉の少ないスギ」となります。来月にはその様子をお届けしたいと思います。
3月は今回が初めてとなる、すばらしい機会にも恵まれました。立川駅の北口、南口にそれぞれ店舗を構えるルミネ立川、グランディオ立川で期間限定のお店やワークショプを開催。遠いようで意外と近い、西多摩の山に触れる良いきっかけになってくれたらと思います。このほか、昭島のモリパークアウトドアヴィレッジの7周年記念イベントにも参加。木のスプーンづくりワークショップを行いました。
山という場を活用する取り組みも進展しました。浅草にある祭礼具製造販売の老舗・宮本卯之助商店さんの「森の太鼓プロジェクト」に関連して、森の演奏会・ワークショプ「はじまりの森」を弊社・社有林で5月下旬ごろ開催することとなりました。近くなりましたら、改めてご報告いたします。