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にしたま。この人に会いたい。

コラム

青梅を活気ある街にする思いから映画館が約50年ぶりに復活。

 菊池さんは幼い頃から青梅で育ち、20代は役者として都内に住んでいたが30代で「故郷」に戻った。「好きな役者を職業としていた時期もありましたが、人に貢献できる仕事をしたいと考えて、飲食業に就いていました」。そして数年が経ち、都心と地元の差も実感し課題も見えてきた。「若い人が働く場所を作り、そこが意味ある場所となれば、街が元気になる」と独立、経営者となった。

 

地元の物語を掘り起こす

青梅は懐かしい映画看板がある街としてメディアに取り上げられることも多かった。市街を代表するコンテンツとなったが、実際に映画館は無い。「昔は、青梅だけで3館の映画館があったが、昭和50年前にすべて閉館してしまいました。当時を知る人たちから話を聞くうちに、映画館を再開させたい思いが強くなっていった」。また繊維と養蚕の街でもあり、ネズミから蚕を守るため、猫を多く飼っていたというエピソードもあり、映画と猫をコンセプトに計画を練っていく。

熱い思いに集まってくる人々

 シネマネコは建築物としても評価が高いというが、実は手の込んだ内装や、木造ゆえに厳しい消防法をクリアするなど、多くの専門家が英知を結集して出来た。菊池さんは「僕は何もしていないんです」と謙遜するが、すべては「この街に映画館を復活させたい」という熱い思いがあったからだろうと思う。ロビーにはカフェが併設されて、映画を見なくても利用できる。壁一面の書棚には「書籍は近所や友人、知人の皆さんが持ち寄ってくれた本ばかり」と、全集や貴重な特別本も多い。何より菊池さん自身がカフェに立つ日も多く、最大の魅力だと思う。

スクリーンや客席には、映画好きな菊池さんのこだわりが溢れている。映画監督のサイン色紙が並ぶロビーには、青梅から文化発信を期待するオーラが感じられた。

CINEMA NECO シネマネコ

〒198-0044 東京都青梅市西分町3丁目123
青梅織物工業協同組合敷地内
定休日:火曜日 / 開館時間:9時
E-mail:cinemaneko.chass@gmail.com
Tel. 0428-84-2636

コラム執筆者

市民ライターKさん

西多摩を中心に熱い思いを持って地域で活躍され、地域に愛され続ける人々が数多くいます。
そんな人々をクローズアップするコラム「にしたま この人に会いたい」。
街プレ紙面を通じ、皆さまのご近所にいる素敵な方々との出会いの場を作ってまいります。

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