~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
新たな「サントリー天然水の森」が檜原村に
広葉樹植林など新しい活動も
森林整備協定書にサイン
右からサントリーホールディング執行役員・風間茂明さん、坂本義次・檜原村長、組合代表理事・青木亮輔
サントリーと檜原村、檜原村木材産業協同組合の三者による森林整備に関する協定が締結され、全国で22か所目、東京では4か所目となる「サントリー天然水の森」が檜原村に生まれました。
サントリーはビールや清涼飲料水の工場で地下水を使用しています。檜原村の森林は、その地下水の水源涵養エリアに当たることから、これまでも森林整備活動を進めていました。今回の協定はさらなる推進を図ってのものとなります。
新たに協定を結んだのは村内4か所、計96㌶の森林です。活動内容は、針葉樹人工林(スギ、ヒノキなど)の間伐、広葉樹の植栽、生物多様性のための調査・学術研究などが予定されています。
こうした活動の資金はサントリーが出し、檜原村木材産業協同組合の加盟社等が実務を担当。植林作業はサントリーグループの森林体験研修の場としても活用されます。
村の面積の93%が森林である檜原村では、坂本義次村長が「植林から育林、伐採から加工まで木を循環させることで、地域経済が活性化する。今回の協定が村のさらなる発展の起爆剤になることを期待する」とあいさつ。
林業や製材業をはじめ、木材加工、住宅、アロマ、IT、野外教育、メンタルヘルスなど様々な企業からなる組合が関わることで、森林・木材の多様な活用が予想されています。
実際の作業は今春、伐採後、再植林されず放置されていた土地への植林から始まります。天然水の森の活動で植林が含まれるのは初めてのことになるそうです。
また、これは今後の話になるそうですが、植林する苗木の一部は都内の幼稚園、保育園で種子から育てたものを使うことも考えているようです。そうした子供たちが檜原村へ植林に訪れることも想定していて、将来的に村の関係人口が増えることにも繋がりそうです。
三者を囲む関係者一同
檜原村役場住民ホールで