執筆協力:市民ライターKさん
「街のチョコレート屋を目指す」優しさに溢れたショコラティエ
シェフショコラティエ大岡 英博さん
秋はスイーツの季節。特にチョコレートは種類も増え、こだわりを持つ人も多くなってきている。今回は昭島市に店と工場を構える「トーキョーチョコレイトファーム」を訪ねた。
「吉祥寺のケーキ店に勤務しながら製菓学校で学び、都内各地で理想の店の場所を探しました。昭島は地下水で水質が良いこと、また緑が豊富で自然がたくさんあっていいな、と」。
専門店ならではの品ぞろえ
現在生産しているチョコレートは約40種。ボンボンショコラやナッツにチョコをかけたもの、オレンジピール、板に流し込んで割った「割りチョコ」など、自ら数日かけ造っている。昭島の他に月島にも店舗があり、催事出店も常に数ヵ所入っているという。
街に根付いた店にしたい
チョコレート専門店は数少ない。経営の難しさを聞いた。「夏場の需要が落ち、生産には気を使います。温度調整が必要な作業も多く『寝かせる時間』も必要なため、完成まで数日かかるものも。世界と比べ、まだまだ日本人がチョコレートを食べる量も少ないです」と大岡さん。
「目標は街のチョコレート屋として地域に根付き、みなさんに愛される店になること。そしてもの作り企業として、東京土産になるべく全国に届けたい」と抱負を語ってくれた。
「昭島は皆さん親切。お客さんだけでなく工務店や塗装屋さんまで、とてもよくしてくれる」。店舗は最近リニューアルし、カフェスペースもオープン。「今後は、ペットの散歩の方が休めるウッドデッキも作りたい」と目を細める。
取り扱うチョコの情報はホームページでも見ることができる。こだわりのある店主が増えている昭島だが、ここにも熱い想いを持ったショコラティエがいた。ぜひ全国へ打って出てほしい。
トーキョーチョコレイトファーム
042-507-7941
昭島市中神町1295 chocolatefarm.tokyo