~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
御岳で土砂崩壊地跡に植樹
サクラ、モミジ、ツツジを230本
「街プレ」2 週目発行号の〝東京マウンテン〞で連載中の御岳カップ・柴田大吾さんにお誘いいただき、御岳での植樹に参加しました。
場所はJR御嶽駅から多摩川を挟んだ正面に見える山です。ここは東京都の花粉対策事業で伐採・搬出、植栽、下刈りが行われてきた山で、弊社・東京チェンソーズは植栽、その後の下刈りの仕事でここ数年、毎年通ってきたところ。地元・御岳1丁目自治会には、駐車場をお借りするなどでお世話になっていました。
印象に強く残っているのが夏の下刈りです。下草というにはあまりに大きいボサ(草・灌木)が立ちはだかり、蔓が苗木を覆い、傾斜も強く…。それでも一息入れたとき、眼下に涼しげに流れる多摩川が望め、和んだ思い出もあります。
それが2019年10月の台風19号による大雨で、山の中心付近にある沢筋で土砂崩れが発生、下方の林地を埋めてしまうことに。その後、東京都による復旧工事を経て、このたびふたたび植樹できることとなりました。
今回参加したのは、御岳1丁目自治会の皆さん始め、東京都や青梅市の林業関係者、そして御岳カップ実行委員会の声がけで集まった約30人のボランティア。御岳カップも過去の大会開催に際し、御岳1丁目自治会にはお世話になっていたそうです。
午前9時の集合から、ドウダンツツジ200本、サクラ、モミジをそれぞれ15本植栽。
現地の土質は石や礫の割合が多く、植え穴を掘るのがけっこうたいへんでした。それでも人数が多かったので、10時を過ぎるころにはほぼ終了。その後は水遣りやシカ避けネットの巻きつけなど行いました。
同じ御岳にあるカフェ・モナカさんの特製お弁当をいただき、11時ごろには解散。
この日植えた木々はこのあと毎年少しずつ大きくなっていきます。いまは地面の土の色が目立っていますが、季節ごとに花や紅葉が楽しめる彩り豊かな山に変わっていきます。30年後には植えた木も大きくなって、いまとはまるで違う景色になるはず。楽しみに待ちましょう。