ダンスの可能性を子供たちに発見。保育士ダンサーからスタジオ経営へ
ダンススタジオ LOVEBONDS 代表 中島智史さん
名刺交換をしたときに、保育士と記されていたので詳しく伺うと、まるで何かに導かれたようなお話だった。東京の大学へ長野から上京したのは1998年。当時のダンス潮流は「HIPHOP」。先輩のカッコよさに入ったサークルでダンスを始めた。以来35歳まで、プロダンサーとして活躍する中で、教える機会も増えていった。
ある時、姉が勤務していたデイサービス施設で、高齢者向けにダンスを教えていた光景を見ていた施設長から「保育園でも教えてほしい」と誘われたことが、きっかけだった。
可能性と奥深さに魅了
「ダンススタジオやフィットネススタジオで、子供に教えることもあって、教え方によって変わることや、育てる楽しさ、奥深さは感じていた」という中島さんは、本格的に子供と向き合うため、ダンスインストラクターをしながら保育士資格を取得。実際に保育園で乳幼児を担当した。
兼ねてからの知人に「昭島市内でダンススクールを引き継がないか」と誘われ独立。会社名を「リブインフューチャー」には、未来を生きるという意味を込めたそうだ。
子供たちは可能性の塊と感じる毎日。数値化できない表現を引き出すように、励ましたり褒めたりすることが大切だという。
それぞれの個性に寄り添いながら「掌は顔と一緒。関節が一番詰まっている指先が、表現に欠かせない」ことなどを教えていくという。「チームスポーツと違い、補欠がいないのがダンスの世界。全員をフューチャーできる」ことや、卒業が無いことも魅力。年齢、性別を超えて今や200名を超えるスクール生だが、全員の顔と名前がわかるといい、保護者からの信頼が厚いのも保育士経験が役立っている。
今後の展望は「もっと広いジャンルのダンスを広めるためにも、スタジオを増やして、子供たちの可能性を拡げていきたい」と夢を語る。中島さんの心優しくも強い思いは、小さな身体にも、個性的なダンスとなって伝わりながら広まっていくだろう。
ダンススタジオLOVEBONDS
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