JA 西東京女性部が秋の演奏会
郷愁誘う音色で親睦と交流深める
JA西東京女性部が10月3日、霞共益会館(青梅市野上町)で秋の演奏会を開いた。65人の部員が秋らしく郷愁を誘う音色に聴き入り、親睦と交流を深めた。
音楽行事は、コロナ禍に伴い歌声喫茶形式から演奏会に内容を変更して続けてきた。それでも今年は感染拡大の収束が見えてきたことから最後の数曲はマスクを着けたまま演奏に合わせ歌を楽しんだ。
出演は地域で音楽活動を続けるいずれもアコーディオンの酒枝尚雄さん(檜原村)、高橋亮平さん(青梅市)、フルートの清水教子さん(同)、クラリネットの丸山千尋さん(奥多摩町)、ピアノの谷口知子さん(あきる野市)の5人。「エーデルワイス」「星に願いを」「川の流れのように」など20曲ほどを披露。「忘れな草をあなたに」「浜辺の歌」は演奏に合わせて部員たちの歌声が響いた。
演奏に先立ち、古屋松代部長が「コロナ禍は続くが社会は少しずつ明るさを取り戻している。人と人のつながりは大切。今日は音楽を楽しみ、12月には皆さんが舞台に立つお楽しみ会を予定している」と呼びかけた。野崎啓太郎組合長は「年金友の会の旅行などが中止となる中、演奏会ができ、多くの部員が参加してくれたことをうれしく思う」とエールを送った。
西多摩・昭島から15人
2022年度東京都功労者表彰
2022年度東京都名誉都民顕彰式及び東京都功労者表彰式が都庁大会議場であり、石井ふく子氏ら3人が名誉都民となり、20団体を含む303人が地域活動や消防・災害対策などで功功労表彰を受けた。
東京25区管内の受章者は次の皆さん。敬称略
地域活動功労
青木豊(元あきる野市議会議員)あきる野市
大塚あかね(羽村市議会議員)羽村市
髙橋正美(福生警察署管内防犯協会瑞穂支部長)瑞穂町
原敏子(元福生市議会議員)福生市
消 防・災害対策功労
榎戸雄一(奥多摩町消防団副団長)奥多摩町
酒井清吾(元瑞穂町消防団副団長)瑞穂町
税務功労
加藤和夫(青梅法人会会長)福生市
福祉・医 療・衛生功労
吉上恵子(至誠学舎立川理事)昭島市
環境功労
田中昌仁(多摩川水源森林隊指導員)あきる野市
スポーツ振興功労
羽村市テニス連盟
柴崎特攻(オールあきる野女子監督)あきる野市
三ツ橋誠一(元福生市体育協会会長)福生市
労働精励
亀井千明(青梅新興株式会社業務1課長)青梅市
星野護 (株式会社ホシノ代表取締役社長)あきる野市
安江宏也(株式会社IHI社員)福生市。
父の背中 -30- 先代の仕事と教え
旧家を次代に遺すために
あきる野市の森田家住宅が、国の登録有形文化財になったのは2013年。江戸期に建てられた唐破風造りの玄関を持つ母屋のほか蔵や門など9物件が対象だ。これらは、ひときわ高いケヤキの大木とともに旧家の趣を醸す。
「父の浩一で17代目 。家屋敷を維持していくには知恵も必要になってくる。有形文化財に登録されると、外観は維持しなければならないものの、内部の改修にしばりはない。そこで、旧米蔵を使った懐石・ギャラリー『燈とうとうあん々庵』に加え、登録後に見世蔵で甘味茶房『久森』を開いた」
こう話すのは浩一氏の長男で、農業を営み、森田家の不動産などを管理する有限会社久森の代表でもある康大氏。70年生まれ。日本大学を卒業後、デベロッパーに勤務し、ウェディングハウスの立ち上げを手がけた。
「明治末の生まれで、合併前の秋多町長選にも出馬したことのある祖父、幸司が体調を崩し他界したことから父の力になろうと考え、96年に実家に戻った。それ以降、父と一緒に農林業と会社経営にたずさわる日々だ」
幸司氏に跡取りとして大切に育てられた浩一氏は、中央大学法学部に籍を置いた俊英ながら、あえて法曹界には進まず家業に専念する。この2人から康大氏が教えられたのは、先祖から預かった資産を遺すことと地域に役立つこと。
「父は東京秋川ライオンズクラブの2代目会長として活動。かたや私はあきる野青年会議所の創立メンバーになり学ばせてもらった。当時の人脈が森田家を支えてくれ、今日があるのは間違いない。その意味で、秋川流域の農業に尽くすのは恩返しといっていい」
康大氏は、小川地区の田園風景を守り続けていくために、同地区の人たちと積極的な米作を行ってきた。3年前には、収穫した米を使い元禄時代に森田家が醸造していた清酒「八重菊」を復刻。これからの都市型農業のあり方を模索している。
【岡村繁雄】
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