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森と遊び、森と育む子どもたち

コラム

自分だけが頼りの山登り

森の教室では毎週木曜日はお山の日。リュックサックにお弁当とおやつ、レインコートを入れて近くの山々へ。四季折々の自然に触れながら、季節の実を食べたり、山菜を採ったり、給食で必要な薪拾いをしたり、豊かな自然の中で、自分の五感をフル稼働させて歩くのです。

薪拾いは年長さんのお仕事

お山はまるで遊園地。下り坂は自然のジェットコースター。急な坂道はお尻をついて滑り降ります。ツルがあればターザンごっこ。枯葉のプールでダイビング、汚れなんて気にしません。

自分の足だけが頼りの山の中。前に進むには自分の足で進むしかありません。抱っこしてくれる大人もいません。少しずつ距離を伸ばして高いお山にも挑戦するので、時には辛いこともありますが、そんな時は、お友達同士で「がんばれ、がんばれ」と応援するのです。

「自分も辛いけれどお友達も辛い」ということを知る大切な機会。励まし合う心と優しさ、喜びと辛さを共有できる仲間がいること、強い子もそうでない子も「みんな同じ仲間」だという気持ちが自然と生まれます。

こうした体験ができるのは、何よりもこの恵まれた環境の中で保育ができるからこそ。この恵まれた環境と支えてくださるサポートの先生に感謝するばかりです。未来の子ども達にも、この豊かな自然環境を残していかなくてはなりませんね。

お山は自然のアスレチック

 

コラム執筆者

紡ぐ手

大久野幼児園 森の教室の閉園をきっかけに「未来の子どもたちに、この自然豊かな環境、この歴史を紡いでいきたい」と保護者ら3人で園存続に向け、「紡ぐ手」を立ち上げました。
令和5年より「自然保育 森の幼児園」としてスタート。自然保育の魅力などをお伝えしていきます。

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