~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
空中から森林 を測定 林業に新技術導入
今年もいよいよあと数日を残すのみとなりました。みなさんにとってこの1年はどんな年だったでしょうか。
東京チェンソーズは今年も1年をとおして山仕事に勤しんで参りました。春は植栽、夏は下刈り、秋からは伐採…。気がつくと早いもので、もう暮れ。1年なんて、あっという間です。林業はこうした1年の繰り返しです。
繰り返しではありますが、新しい技術の導入も始まっています。例えばドローン。空中からの動画と写真が撮れるドローンは、じつは林業ととても相性がいいのです。林業では、その場まで行くことに時間がかかってしまいますが、ドローンを使うことでそれが解消されます。
歩いて1時間かかるところに植えた苗木の様子が知りたい場合も、ドローンなら数分で行って帰ってきて、写真で確認することができます。1本ごとの細かな状況までは分からないこともありますが、全体に順調に育っているのか、枯れが多いのかなどが判定できます。アジア航測様では、ドローンのこうした特性を活かし、林業への応用を進めています。空中撮影した写真から3Dモデルを作って可視化し、森林の状況(立木の本数や樹高など)がいながらにして分かるようになるそうです。

こうした画像を重ねて3Dモデルをつくる
一方、地上での森林調査にも新たな手法が。その場まで人が行くことは同じですが、従来の手作業より数倍も効率が上がるアドイン研究所様の森林3次元計測システムOWL(アウル)。こちらは赤外線レーザを使って林内をスキャン。立木の状況などの計測し、また、その場で計測結果を確認することもできます。

空中から。針葉樹、広葉樹の区分けがよく分かる
山仕事といえば、汗かいて山に登ってのイメージがありますが、このような最新技術の導入もあり、従来のイメージとは変わって行くのかもしれません。
先日、環境省のグッドライフアワードで環境大臣賞優秀賞という賞をいただきました。「街プレ」連載陣では森の演出家協会の土屋一昭さんも個人賞を受賞しています。この賞に恥じぬよう、来年もまた1年をきっちり繰り返したいと思います。

従来はこうして現地に言って作業